2023年の台風6号で、那覇でも23時間の停電を経験しました。
「今の那覇なら停電しない」
そう聞いていた私にとって、忘れられない出来事です。沖縄に移住して4年。
台風にはある程度慣れてきたつもりでした。
「沖縄の人って、台風に慣れているんだなぁ」
最初の頃は、そんなふうに思っていたんです。
スーパーでは普通に買い物をしているし、みんなそこまで慌てていない。
それに、周りの人からもよく言われていました。
「今の那覇なら、そうそう停電はしないよ」
だから私も、どこかで少し安心していたのかもしれません。
でも、2023年の台風6号は、そんな“沖縄の当たり前”を大きく超えてきました。
あとから地元の人たちも、
「こんなの経験したことない」
と言っていたくらい。
あの時の風の音と、停電した瞬間の静けさは、今でも忘れられません。
台風前、街全体が少しずつ緊張していた
台風が近づく数日前。
スーパーでは、カップ麺やパン、水が少しずつ減り始めていました。
沖縄では、台風前になるとスーパーの棚が空っぽになる。
そんな話は聞いていたので、私も早めに買い出しへ。
とはいえ、そこまで深刻には考えていなかったんです。
窓の外は、いつもの沖縄の空。
ただ、風だけが少しずつ強くなっていきました。
ベランダの植物を室内へ入れ、充電できるものは充電。
「まぁ、きっと大丈夫だよね」
どこかで、そう思っていた気がします。
でも夜になるにつれ、風の音が変わっていきました。
ゴォォォ…という、低く唸るような音。
窓ガラスが、時々小さく震えるんです。
あの夜、なかなか眠ることができませんでした。
突然消えた電気と、静まり返った部屋
停電は突然でした。
テレビが消え、部屋の明かりが落ち、エアコンの音も止まる。
「え…本当に停電した?」
一瞬、頭が真っ白になりました。
外では暴風雨。
窓を開けることもできません。
そして何より、沖縄の夏の停電は暑い。
時間が経つにつれて、部屋の空気が重くなっていきました。
幸い、充電式の扇風機とライトはあったので、暑さと明かりはなんとかなりました。
スマホの充電残量を何度も確認しながら、
「あとどれくらい続くんだろう」
と不安になる。
結局、停電は23時間続きました。
那覇でここまで停電するなんて。
正直、想像していませんでした。
冷蔵庫も使えず、情報源はスマホだけ。
“電気がないだけで、こんなに不安になるんだ”
と、その時初めて実感しました。
備蓄していて助かったもの
ただ、備蓄していたことで助かった部分もかなりありました。
特に役立ったのは、こちらです。
台風時に助かった備蓄リスト
- 飲料水
- カップ麺
- パスタなどの麺類
- レトルト食品
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯
- 保冷剤
- カセットコンロ
- 氷
- 充電式ハンディファン
冷蔵庫が使えなくなったので、まずは冷凍庫の食材から食べていきました。
でも、停電が長引くと、だんだん「食べられる物」が限られてくるんですよね。
麺類の備蓄は本当に助かりました。
……助かったんですが、正直ちょっと飽きました(笑)
それでも、
「食べられる物がある」
という安心感はとても大きかったです。
逆に痛感したのは、
“電気がないと、本当に何もできない”
ということ。
スマホの充電、情報収集、暑さ対策。
普段どれだけ電気に頼って生活していたのかを、あらためて思い知らされました。
台風のあと、ポータブル電源を買った
停電が復旧したあと、真っ先に考えたのは、
「次に備えなきゃ」
ということでした。
そこで購入したのが、ポータブル電源です。
正直、以前は
「ポータブル電源ってキャンプ用品じゃないの?」
と思っていました。
でも、沖縄の台風停電を経験してからは考えが変わりました。
今では、
「使わなくても、あるだけで安心できる」
防災グッズのひとつになっています。
※現在は、台風シーズン前に必ず充電チェックをしています。
それでも「これも沖縄」なんだと思えた
移住したばかりの頃は、沖縄の綺麗な海や空ばかり見ていました。
でも、実際に暮らしてみると、沖縄は自然の厳しさもすぐ隣にあります。
台風、湿気、突然の豪雨。
決して、毎日がリゾートではありません。
それでも、不思議なんです。
あの大変だった台風を経験したあとも、
「やっぱり沖縄嫌だな」
とは思いませんでした。
むしろ、
「これも沖縄なんだ」
と思えたんです。
あれだけ大変だったのに、どこかで少し、その状況を楽しんでいる自分もいました。
もちろん、停電は不便でした。
風の音も怖かったし、暑さもしんどい。
でも、窓の外で唸るように吹く風を聞きながら、
「あぁ、私は今、本当に沖縄で暮らしているんだな」
と、妙に実感していたんです。
そしてその時、ふとこう思いました。
「もしかしたら私、これからも沖縄で暮らしていけるのかもしれない」
綺麗な海だけじゃない。
台風も、湿気も、自然の強さも含めて、少しずつ“沖縄の暮らし”として受け入れられている自分がいました。
そして実は、この台風をきっかけに、
「私はこれからも沖縄で暮らしていこう」
という気持ちが、より強くなったんです。
不思議ですよね。
普通なら「もう大変だから嫌だ」と思ってもおかしくないのに、私は逆でした。
自然の厳しさも含めて、この土地で暮らしていきたい。
そう思えたことで、“旅行で好きな沖縄”から、“暮らしていく沖縄”へ、自分の気持ちが少し変わった気がしました。
そしてこのあと私は、本格的に「沖縄で住む場所」を考え始めます。
実はこの台風体験が、後にマンション探しを始める大きなきっかけになったのでした。
まとめ|沖縄移住は“自然と暮らす”ということ
2023年の台風6号は、那覇でも23時間停電するほどの大きな台風でした。
実際に経験してみて感じたのは、
「沖縄移住は、綺麗な景色だけじゃない」
ということ。
自然の厳しさも含めて、沖縄の暮らしなんですよね。
だからこそ、備えは本当に大切。
特に、
- 飲料水
- モバイルバッテリー
- ポータブル電源
この3つは、実際に停電を経験して「必要だった」と感じたものです。
台風は毎年来ます。
でも、少し備えておくだけで安心感はかなり変わる。
これから沖縄移住を考えている方にも、ひとつのリアルな体験談として参考になれば嬉しいです。

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